アルバイト選びに失敗したくない方!求人情報の内容に基本的に嘘はありませんが、インパクトの強いメリットを強く打ち出すということはよくあります。求人広告の内容を落ち着いて読み解くことで、インパクトの強い条件に惑わされずに自分の希望に合ったアルバイトに出会いましょう。筆者は求人広告業界で働いて15年。タウンワークやバイトルやマイナビバイト、Indeedなどに数々の求人広告を掲載してきました。求人広告に書いてあるキーワードの読み解き方について解説します!
こんな方に是非
・初めてアルバイトやパートを探す方 ・バイト選びに失敗したくない方
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「時給」の注意点!
まずは「時給」から。なるべく応募数を増やしたいというのがお店や企業の本音。嘘の広告はいけないですが、メリットとなる条件を目立つように掲載するということはよくやる手段です。
例えば時給について
最も目立つ場所に 時給1300円 と書いてありますが、よく原稿を読むと 時給1300円(週5日働ける方)、時給1100円(通常時給) 研修(3か月)時給1050円 と書いてある。
最も目立つ場所に 時給1300円 と書いてありますが、よく原稿を読むと 時給1300円(キッチン)、時給1100円(ホール) 研修(3か月)時給1050円 と書いてある。
最も目立つ場所に 時給1300円 と書いてありますが、よく原稿を読むと 時給1300円(2022年4月末まで)、時給1100円(5月~) 研修(3か月)時給1050円 と書いてある。 という書き方をされていることもあります。
目についた時給が高かったからといって、早とちりで応募をしてしまうと思っていた時給と違うということになります。

経験者は時給1300円など、曖昧な表現は注意が必要です。経験って具体的には何かを事前に確認する必要があります。
22時以降の深夜時給は書いてなくても適用される
22時以降の深夜時給を大きくアピールしている求人広告もありますが、深夜時給は全ての求人に適用されますので、深夜時給の記載が無い場合は自分で時給を1.25倍して比較しましょう。
時給を高くみせるために深夜時給を大きくアピールしている原稿もありますが、それに釣られないように冷静に判断をしてください。
ただし、「深夜時給込み」という表記がある場合は表示の時給に深夜時給分が含まれているので、そこから上がることはありません。
深夜時給についての参考記事はこちら

時給が高いお店は大変なのか?
例外はありますが、基本的に時給は「人が集まるか」を踏まえて決定することがほとんどです。
楽な仕事でも人が集めにくいエリアであれば時給は高くなる傾向があります。皆がやりたがらない仕事、人気の無い仕事は時給が高くなる傾向があります。
事例①
新橋の居酒屋で時給1300円→新橋は飲食店の数が多くたくさんの求人が出ていますが、周りに人が住んでいる地域ではないのでアルバイトを集めにくいエリアです。需要と供給のバランスが崩れて仕事の大変さと関係なく時給が上がる傾向にあります。
事例②
同じ新宿エリアなのにカフェよりも居酒屋の方が時給が高い→一般的に居酒屋よりもカフェの方が働く場所としては人気があるため人が集まりやすいのでカフェよりも居酒屋の方が時給が高いです。業務としてカフェの方が楽という訳ではありません。
事例③
メディアでも話題のお店は時給が周りよりも安い→話題のお店だから時給が低くても人が集めやすい場合は時給をあげる必要がないため業務内容が大変でも、時給は低く設定されています。
時給の高いお店は人を集めにくい理由があるはずです。その理由が許容できるということであれば、あなたにとっては時給の高いおいしいアルバイトということになるます。
最低賃金について
最低賃金が都道府県毎に決まっています。この最低賃金を割ってはいけません。東京の都心部であっても、郊外であっても同じ都道府県内であれば最低賃金は同じです。よって、最低賃金が全国一高い東京都の郊外では、そのエリアや仕事に本来見合った時給よりも高い時給になっているケースもあります。
時給だけに騙されるな!賢く稼ぐには
ついつい時給だけをみて仕事を探してしまいがちですが、自分の生活サイクルと合わせて考えた場合必ずしも時給が高い方が良いとは限りません。
特に通勤時間が長くかかる場合は、近場で通勤時間分長く働く方が稼げる場合もあります
事例①
【A】通勤に往復で1時間30分かかるけど時給1200円の仕事
【B】通勤に30分の近場だけど時給1100円の仕事
【A】の場合に1日5時間働いたとして日収は6,000円になります。【B】は通勤時間が1時間短縮できるので、その分1時間長く6時間働くと日収6,600円になります。
また、22時以降は時給が25%あがるので近場で終電を気にせずに働くのもポイントです。
他に、チェックするポイントとして
- まかないの有無、まかないが有料なのか無料なのか
- 交通費が全額でるのか一部負担が必要なのか
- 希望の日数・時間分シフトにはいれるのか
などがあります。
まかないが無い場合、コンビニで毎回500円の弁当を買うとすると月12日勤務でも6000円かかります。まかないが無料のお店だとその分が浮くことになります。
求人広告から自分の働くシフトをシミュレーションして日収、月収、交通費、食事代を計算して総合的に判断しましょう。
まかない、無料まかない、食事補助って何が違うの?
飲食店アルバイトの醍醐味である「まかない」。まかないについても様々な表記があるので覚えておきましょう。
★まかない有 本来は無料で食事が提供される意味なのですが、実際には曖昧な表現になっており費用が発生する場合があるので事前に確認が必要です ★無料まかない(無料食事付) 無料で食事が提供されるという意味です ★まかない有(規定有) 食事が提供されますが、何かしら提供規定があるという意味です。まかないにこだわる方は事前に規定を確認しておきましょう。 ★食事補助 食事が提供されますが、費用が発生するという意味です ★食事補助(メニューが食べられる) メニューの中から選んで食事を食べられるということです。ただし食事補助の場合は費用が発生します。格安で食べれることが多いです。
他にも、●時間働いた人のみ食事がでるなど細かい規定がある場合がありますので、まかないをアルバイト選びの判断基準とする場合は、事前に詳細を確認をするべきです。
まかないの内容もお店によって様々。焼き肉屋だから肉中心とも限りませんし、日替わりでつくってくれるお店もあれば、毎回同じものしかでないお店もあると思います。凄く豪華なまかないでも求人広告には「まかない有」の一言しか書いていない場合もありますのでこちらも面接などで聞いてみるといいでしょう。

私は和食店でバイトとしていたのですが、まかないは3年間毎日鶏飯と茶碗蒸しでした。。。
勤務時間・勤務シフトについて
勤務時間や勤務シフトもお店や企業によって表記は様々です。細かく書いてあるから融通が利く、シンプルな書き方だから融通が利かないということではありません。
求人広告の文字数は限られているため、書ける範囲でしか書いていないということを覚えておきましょう。
事例①
10:00~23:00 ※週2日~、1日4h~相談OK ※ランチタイムできる方歓迎
10:00~23:00の間で1日4時間以上で勤務時間は相談に応じます。また、勤務に数は1週間のうち最低2日以上で相談に応じます。ただ、ランチタイムが特に人が必要なので、ランチタイムできる方からの応募は歓迎しますという内容です。
この内容通りであれば、10~14時、週2日勤務はOKですが、17~22時で働きたい方は事前に相談した方がいいと思います。他にランチ・ディナー通しで週5日しっかり働きたいような方もシフトが空いているかを事前に確認すべきです。
事例②
10:00~23:00 ※週2日~、1日4h~相談OK ※シフト例)11:00~16:00/16:00~23:00
シフト例はあくまで例ですので、このシフト例通りに働けない場合でも諦めずに事前に相談をすべきです。お店によっては、基本的にはシフト例通りに働いて欲しいという場合と、融通は利くがあくまで例として載せている場合の両方があります。
その他の表記
★終電考慮 24:00迄の勤務の場合でも終電の時間が早い場合は退勤時間を考慮しますよという意味です ★●週毎のシフト制 ●週毎にシフトをつくるという意味です。●の期間が短い方が急な予定にも対応してもらいやすいです。 ★フルタイム歓迎 週5日、1日8hなど営業時間と法律の範囲内一杯で安定して働けますとという意味です。
【まとめ】求人広告の内容は参考程度に
求人広告の仕事をしている感じるのは、求人広告に書いている内容は一部ということです。限られた文字数の中で細かい条件やお店の雰囲気を伝えるのは難しのが本音です。基本的にははテンプレートになるような文章があってそれを元につくっています。
お店や企業にもよりますが、求人広告の内容は基本的な募集情報で細かい部分は応相談というくらいの感覚でみた方が良いと思います。
もったいないのは下記のような例です
働きたいお店が募集しているけど16:00~22:00と書いてあって、時間応相談とは書いていない。学校の都合で17:00~からしか働けないから今回は応募を断念しよう。
必ず一度問い合わせして聞いてみるべきです。 16:00~しか無理と言われる可能性はありますが、ただ時間応相談と書いてないだけの可能性も大いにあります。
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